午後のフロアで、新聞紙を丸めた玉が宙を飛んでいました。かごを持った職員が中腰で構えていて、テーブルを囲んだ皆さんの手元にも、丸めた玉がいくつも積んであります。入った、入らない、で毎回声が上がる。壁には昭和の看板がずらりと並んでいて、その前を玉が飛び交っている、という絵です。
見学に来られたご家族から、いちばんよく言われるのが「うちの親は、ああいうのを嫌がるので」です。歌わされる、体操させられる、子ども扱いされる。デイサービスという言葉で思い浮かべるのがその画だとしたら、嫌がられるのはもっともだと思います。
そのときにお見せしているのが、その月の集団レクリエーション予定表です。九月でいえば、風船バレー、昔のくらし回想すごろく、手ぬぐい体操、都道府県・温泉地あて旅クイズ、昭和歌謡リクエスト喫茶。下旬にはお月見団子作りと敬老会が入っています。
——ただ、見ていただきたいのは種目のほうではありません。

予定表の一行目に書いてあること
虹Lifeの集団レクリエーション予定表には、一番上に一行だけ、方針が書いてあります。「見る・聴く・味わうだけでも参加OK」です。
そして各行の右端には、その日の工夫が書き添えてあります。「風を受けるだけでも参加」「歌わず聴くだけでも◎」「ボードを見るだけで参加」「応援も主役」。これを毎月、全部の日に書き入れています。
参加しないという参加の仕方を、はじめから予定表に入れてあるということです。「やりましょう」と声をかけて断られる、という場面自体を作らないようにしています。これは職員の気配りではなく、月ごとの計画の段階で決めていることです。
「デイっぽくない」ことを、わざとやっています
虹Lifeのフロアは、昭和レトロで作ってあります。壁には板を張って、ボンカレー、オロナミンC、ラムネ、純喫茶のクリームソーダの看板。天井近くには釣り竿が一本かかっています。カラオケも置いてあり、歌詞の出る画面に向かって一人で歌っておられる方もあれば、ソファから聴いているだけの方もあります。
これは内装の趣味ではありません。「昭和の話が通じる場所」を作るためです。介護される場所に来た、という感じではなく、昔よく行った店に来た、という感じにしたい。「年寄り扱いされたくない」という抵抗感は、正論では解けません。場のほうを変えるしかない、と考えています。
定員は十八名です。大きな施設ではないので、誰がどこにいるかは職員全員が把握しています。そしてお泊まりのできるデイサービスなので、体調やご家族の都合で泊まりが必要になったときも、同じ場所・同じ職員のまま一泊に切り替えられます。知らない場所で知らない人と夜を過ごす、ということになりません。

目指しているのは「また来週も行きたい」です
虹Lifeがデイサービスで取り戻したいと考えていることの中に、「『また来週も行きたい』と楽しみを持つことができる」という一項目があります。
週に何日通えたか、何分体操したか、ではありません。カレンダーに予定が入っていて、それを楽しみにしている状態があるかどうかです。楽しみがあると、その日のために体調を整えようとされます。行く場所があるから、朝起きて着替える理由ができる。順番は、たいていこちらです。

まずは、ご本人抜きの見学でも構いません
虹Lifeは個別機能訓練加算Ⅰロの届出を行っています(機能訓練指導員 専従二名)。口腔機能向上加算も要介護・要支援ともに届出済みです。要支援の方や、基本チェックリストで総合事業の対象と判断された方の受け入れも行っています。
ご本人がまだ乗り気でないという段階でしたら、まずご家族だけで見に来ていただくのがいちばん早いと思います。そのうえで、行事の日ではないふつうの午後の様子を見て判断していただければと思います。
「最初は『行かん』の一点張りでした。今は前の日に『明日は行く日か』と自分から聞きます。カラオケで昔の歌を歌ったらしくて、帰ってきて曲名を教えてくれました。父がそんな話をするのは、母が亡くなってから初めてでした。」
──80代のお父様を介護しておられる60代の息子さん
実際に、介護サービスを強く拒んでおられた方が、ご家族の声かけで通い始められたことがあります。しばらく通われるうちに、落ちていた食事の量が戻り、体重が5キロ増えました。もちろん、どなたにも同じことが起こるとお約束はできません。それでも、「嫌がるので」で終わらせずに一度だけ見ていただくことには、意味があると思っています。
見学だけ、お電話だけで結構です
「本人が行くと言うかどうか分からない」という段階のご相談が、いちばん多いです。ご家族だけの見学、体験利用も承っています。
お電話 0984-27-3216(地域密着型お泊まりデイサービス虹Life)
公式LINE https://lin.ee/Y0Ds6nL(24時間いつでも。ご質問だけでもどうぞ)
すでに担当のケアマネジャーさんがおられる場合は、その方にご相談いただいても構いません。こちらから連携してお話を進めます。
