2026年9月– date –
-
訪問看護ステーション虹Life
退院の日にいちばん多い「困った」は、体ではなく薬です
退院当日に伺うと、こたつの天板や台所のテーブルに、薬の袋が広げてあることがよくあります。病院から持たされた新しい処方が二週間分。その横に、入院前に使っていた薬が、飲み残しのまま残っている。お薬手帳が二冊になっていることもあります。 ご本人... -
デイサービス虹Life
デイで歩く練習をするのは、デイで歩けるようになるためではありません
機能訓練の時間、車椅子から立ち上がるところを職員が横について見ています。右足には短下肢装具、右手には四点杖。座面から腰が浮くまでの数秒、職員は手を出さず、手のひらを背中の後ろ十センチほどのところに置いたまま待ちます。 すぐ隣にはレッグプレ... -
ケアプランセンター虹Life(居宅)
ケアマネジャーが、家に入る前に外で立ち止まっている理由
小林市はどこへ行くにも車です。ケアプランセンターのケアマネジャーは、白い軽自動車で一日に何軒か回ります。夕立が上がった日の夕方、畑の向こうに虹が出て、次の訪問までのあいだ、車を停めたまましばらく眺めていたことがありました。 その車を訪問先... -
デイサービス虹Life
入院はあした。でも今夜、家で看られる人がいない
その日の午後3時ごろ、事務所の電話が鳴りました。ふだん虹Lifeに通っておられる方の体調が急に変わり、受診の結果、入院は翌日の朝からと決まった——担当のケアマネジャーさんからのご連絡でした。フロアでは昼食の食器がちょうど下げられたところで、テー... -
デイサービス虹Life
「ここだと落ち着いている」と言われます。特別なことは、していません
先日、ある方について「虹Lifeだと落ち着いて過ごせているようだ」というお話をいただきました。ありがたい言葉なのですが、正直に申し上げると、そのために何か特別なことをした覚えがありません。新しいプログラムを入れたわけでも、専門的な手法を導入... -
訪問看護・リハビリの豆知識
「今できる事は一つ」——介護を抱えている方に、いちばん届いてほしかった言葉
虹Lifeのフロアの壁に、日めくりのカレンダーが掛かっています。南国の鳥と葉が描かれた壁紙の上に、白い紙が一枚。今日めくった面には、こう書いてありました。 「今できる事は一つである 目の前の事を集中して行おう」 下には小さな字で、一つの仕事を... -
ケアプランセンター虹Life(居宅)
サービス担当者会議で、いちばん緊張しているのはご本人です
介護のサービスを始めるとき、関係者が集まって話し合う「サービス担当者会議」という場があります。ケアマネジャー、サービス事業所の担当者、ご家族、そしてご本人。ご自宅の居間に、数人が集まります。 この場で、いちばん緊張しておられるのは、ほぼ例... -
訪問看護ステーション虹Life
玄関を開けた瞬間に、訪問看護師が見ているもの
訪問看護をしていると、約束の時間より早く着いたときに、玄関の外や窓のところで待っておられる方に出会うことがあります。暑い日でも、寒い日でもです。「まだ時間じゃないですよ」と申し上げても、次の週もまた待っておられる。 約束の時間より前に、待... -
デイサービス虹Life
腕が上がらなくなると、家から最初に消えるのは「洗濯物を干す」です
虹Lifeの機能訓練の時間に、こういう場面があります。職員が向かい合って立ち、同じようにゴムバンドを持って、両手を頭の上まで上げる。それを何度か繰り返す。派手さはまったくありません。見学に来られたご家族に「これだけですか」と言われることもあ... -
ケアプランセンター虹Life(居宅)
相談の電話で、私たちが最初にうかがうのは「困っていること」ではありません
介護の相談のお電話をいただいたとき、ケアマネジャーが最初にうかがうのは、実は困りごとの中身ではありません。「今日は、どなたのことでお電話くださいましたか」です。ご本人からなのか、ご家族からなのか、離れて暮らしている方からなのか。ここで、...
12
