午後三時を過ぎた頃です。おやつが終わって、この日は柿を出しました。その前の時間は「ことわざ穴埋めクイズ」をしていました。馴染みのある言葉なので、思い出すだけでも参加になります。
窓の光が変わるのは、だいたいこの時間からです。西側の窓から入る日ざしが低くなって、フロアの床の色が少し変わります。すると、荷物をまとめ始める方がおられます。膝掛けをたたんで、鞄を膝に載せて、椅子に浅く座り直される。定員十八名のフロアなので、お一人が動き出すと、まわりの何人かも同じように荷物へ手をかけられます。
「そろそろ帰らんといかん」。時計を見ておられるわけではありません。光と空気で、夕方が来たことが分かるのです。そして帰らなければならない理由も、ご本人の中にはっきりあります。夕飯の支度をしないといけない。牛に餌をやらんといかん。子どもが帰ってくる。
——この言葉に、どう返すのがいいのでしょうか。
ご家族は「迷惑をかけているのでは」と心配されます
連絡帳にこのことを書くと、ご家族はたいてい申し訳なさそうにされます。「すみません、家でもよく言うんです」。中には、それを理由に利用を止めようかと考えられる方もおられます。
けれど、これは困った行動ではないと私たちは考えています。その方の中に、まだ果たすべき役割が残っているということだからです。夕飯を作る人。家を守る人。仕事を終えて帰る人。長く続けてこられた習慣が、夕方の光で呼び起こされているだけです。
やってはいけないのは、「まだ帰れませんよ」「お迎えは五時です」と正面から止めることです。理由を否定されると、気持ちだけが行き場をなくします。
止めるのではなく、順番を変えます
虹Lifeでしているのは、単純なことです。
まず、否定しません。「そうですね、もうそんな時間ですね」といったん受けます。そのうえで、送迎の順番を調整します。その日いちばんに送る組に入れることもありますし、帰りの車が出るまでのあいだに、洗濯物をたたむ、お茶を配る、テーブルを拭くといった役割をお願いすることもあります。手が動いていると、落ち着かれる方が多いのです。
建物を昭和レトロにしているのも、ここに関わっています。壁には昭和の看板が並んでいます。「介護の施設にいる」のではなく「見覚えのある場所にいる」と感じていただけるかどうかで、夕方の落ち着かなさはかなり違います。
それでもその日は無理に日中利用で終わらせない、という選択もできます。虹Lifeはお泊まりができるデイサービスです。日中通っておられる場所に、そのまま泊まれます。場所も職員も浴室も変わりません。ご家族の帰りが遅い日や、どうしても落ち着かない日に、そのまま一泊へ移れるのは、同じ建物だからこそです。
そして虹Lifeには、同じ法人の訪問看護ステーションとケアプランセンターがあります。夕方の様子が続くようなら、体調や薬のことも含めて看護師が見られます。行動の話で終わらせず、体の話としても確かめられるということです。
ご家族に戻るのは、帰ってからの時間です
こうした日が積み重なると、暮らしはこう変わります。
連絡帳を開くのが、こわくなくなる。仕事から帰ったあとに、その日の出来事を笑って聞ける。「また何か言われるんじゃないか」と身構えずに、玄関を開けられる。そして、夕方に落ち着かないのは家だけではないと分かって、少し気が楽になります。もちろん、どなたにも同じように収まるとお約束はできません。
「家でも夕方が大変で」という段階でどうぞ
虹Lifeは個別機能訓練加算Ⅰロの届出を行っています(機能訓練指導員 専従二名)。入浴介助加算(Ⅰ)、口腔機能向上加算も届出済みで、口腔については要介護・要支援のいずれにも対応しています。看護職員が関わる体制もとっています。
困りごととして相談していただいて構いません。まずはご家族だけの見学、お電話からどうぞ。

見学だけ、お電話だけで結構です
「夕方になると家でも落ち着かない」というご相談は、よくうかがいます。ご家族だけの見学、体験利用も承っています。
お電話 0984-27-3216(地域密着型お泊まりデイサービス虹Life)
公式LINE https://lin.ee/Y0Ds6nL(24時間いつでも。ご質問だけでもどうぞ)
すでに担当のケアマネジャーさんがおられる場合は、その方にご相談いただいても構いません。こちらから連携してお話を進めます。
