木曜の午後です。この日の集団レクは「手ぬぐい体操で肩ほぐし」でした。手ぬぐいの端を両手で持って、引っ張り合うだけの体操です。力の要らない動きなので、見真似でも参加できます。その体操が終わったころから、順番に入浴の声かけが始まります。
脱衣所には手すりがあって、その横の台に、着替えが一人分ずつ畳んで置いてあります。肌着、上着、ズボン、靴下。ご家族が持たせてくださった袋から出して、着る順に重ねておきます。浴室の戸を開けると湯気が流れてきて、脱衣所の鏡がうっすら曇る。ここまでが、毎日おなじ手順です。
そのなかで、職員が申し送りを見ながら小さく引っかかることがあります。ご家族からは「家では、もう何日も入っていません」とうかがっている方が、ここではすんなり脱衣所まで来られる。設備が特別なわけではありません。お湯の温度も、ごく普通です。
——同じ人が、家では入らないのに、ここでは入る。この差は、どこから来ているのでしょうか。
ご家族が困っているのは、入浴の介助そのものではありません
ご相談でいちばん多いのは、「お風呂に入ってくれない」です。ただ、よくうかがっていくと、しんどいのは体を洗うことそのものではないことが多いのです。
湯を張って、温度を見て、脱衣所を暖めて、その間ずっと様子を気にして、上がったら着替えを出して、髪を乾かして、浴室を片付ける。入浴は作業ではなく、準備と見守りと後片付けがセットになった一時間です。これを毎回、しかも「入らん」と言われながら繰り返すことになります。
そして断られ続けると、ご家族のほうが「自分の言い方が悪いのかもしれない」と思い始められます。入浴の話が、いつのまにか親子の関係の話になっていきます。
順番を待たせないこと、そのあとにお茶があること
虹Lifeで気をつけているのは、技術より段取りのほうです。
まず、脱衣所で長く待たせません。声をかけてから浴室に入るまでが短いほど、気持ちが変わる前に済みます。次に、上がったあとにお茶の時間があること。「風呂に入る」だけの用事ではなく、「上がって一服する」までが一続きになっていると、おっくうさの質が変わります。それから、いつも同じ職員が同じ順番で声をかけること。毎回やり方が変わらないことが、いちばん安心につながります。
虹Lifeは入浴介助加算(Ⅰ)の届出を行っています。また、虹Lifeのデイサービスはお泊まりができるデイです。泊まられる日も、浴室も職員も日中と同じです。場所が変わらないというのは、入浴のように身をゆだねる場面ではとくに大きいと考えています。
加えて、虹Lifeには同じ法人の訪問看護ステーションがあります。入浴のときは、ふだん服に隠れているところが見える時間でもあります。足のむくみ、皮膚の乾燥、あざ。気づいたことを、その日のうちに看護師まで渡せます。単独のデイサービスには、構造上できないところです。
変わるのは、家の中の空気のほうです
通うようになって何が変わるか。脱衣所の前で押し問答をしなくてよくなります。
本人のほうから「今日は入ったよ」と報告してくる日ができる。帰りの車から降りて、髪が乾いているのを見て、それだけで一日の心配がひとつ減る。着替えを袋に入れて持たせるだけになるので、家で洗濯機を回す回数も変わります。そして何より、ご家族が自分の風呂にゆっくり入れる日ができます。
虹Lifeがデイサービスで取り戻したいと考えていることの中に、「家族も『今日は安心して休める』日ができること」という一項目があります。入浴はその中でも、いちばん実感しやすいところだと思います。
「お風呂だけのために通う」でも構いません
虹Lifeは入浴介助加算(Ⅰ)のほか、個別機能訓練加算Ⅰロの届出を行っており、機能訓練指導員を専従で二名配置しています。口腔機能向上加算も要介護・要支援ともに届出済みです。要支援の方、基本チェックリストで総合事業の対象と判断された方も受け入れています。
「体操も食事もいらないから、風呂だけ」というご希望でも構いません。まずはご家族だけの見学、あるいは一日の体験からどうぞ。

見学だけ、お電話だけで結構です
「本人が行くと言うか分からない」という段階のご相談がいちばん多いです。ご家族だけの見学、体験利用も承っています。
お電話 0984-27-3216(地域密着型お泊まりデイサービス虹Life)
公式LINE https://lin.ee/Y0Ds6nL(24時間いつでも。ご質問だけでもどうぞ)
すでに担当のケアマネジャーさんがおられる場合は、その方にご相談いただいても構いません。こちらから連携してお話を進めます。
