訪問看護の記録用紙には、体温や血圧のほかに、食事と睡眠と排泄の欄があります。毎回うかがって、毎回書きます。事務的な項目に見えますが、いちばん聞き出しにくいのがこの三つ目です。
「お変わりありませんか」とうかがうと、たいてい「変わりない」と返ってきます。ところが、そのあと帰りぎわに玄関で、ご家族が小さな声でおっしゃることがあります。「実は、四日ほど出ていないみたいで」。ご本人の前では言えなかった、という言い方です。
ご本人も言われません。恥ずかしい、というのがいちばんですが、それだけではありません。年のせいだから仕方ない、市販の薬でなんとかしている、病院で言うほどのことではない。そうしているうちに、食欲が落ち、動きが鈍くなり、別の心配ごとの形になって出てきます。元気がない、という言い方で相談が来ることが多いのです。
——この話は、誰に、どの段階で言えばいいのでしょうか。
順番が逆になっていることがあります
在宅でうかがっていると、食べないから出ない、と思っておられるご家族が多いのですが、出ないから食べられないという順番のことも、同じくらいあります。お腹が張っていれば食は進みませんし、気持ち悪さも出ます。
水分の量も関わります。夜のトイレが心配で、夕方から飲むのを控えておられる方は少なくありません。控えれば控えるほど、かたくなります。転ばないために水を減らして、別のところに響いているという形です。
薬の影響もあります。増えた薬の中に、そういう作用のあるものが入っていることがあります。これはご家族が気づける話ではありません。
言いにくいことを、代わりに聞きます
虹Lifeには、ケアプランセンター(居宅介護支援)、訪問看護ステーション、お泊まりのできるデイサービスの三つがあります。三つとも同じ法人です。
訪問看護がうかがう意味のひとつは、家族には言いにくいことを、家族以外の人に言える状態を作ることだと考えています。看護師にとっては毎日の仕事の話ですから、気を遣っていただく必要がありません。
うかがったうえで、水分の摂り方、食事の内容、動く時間の作り方を一緒に考えます。市販の薬を続けておられる場合は、そのことも含めて主治医に報告します。飲んでいいかどうかを決めるのは主治医ですが、報告する材料をそろえるのが私たちの役目です。
日中の過ごし方も関わってきます。デイサービスに通う日は、体を動かして、温かい昼食をとり、決まった時間にトイレに行く流れができます。食堂は自前で持っていて、和食・洋食・中華の三種類から選んでいただき、きざみや塩分の個別対応もしています。気づく人と、暮らしを変える場所が、同じ法人の中にあります。
変わるのは、聞き方です
相談先ができると、日々はこう変わります。
ご家族が毎日「出た?」と聞かなくてよくなる。本人が嫌な顔をする質問を、家庭から外に出せる。トイレの回数をノートに書くのが、監視ではなく記録になる。言いにくい話を持っている人が、家の中にいなくなります。
「こんなことで相談していいのか」でどうぞ
虹Lifeの訪問看護ステーションは、看護師とリハビリの専門職が関わる体制をとり、二十四時間の連絡体制を整えています。退院直後の方、医療的な処置が続いている方のご相談も承っています。
むしろ、この段階のご相談がいちばん多いです。ご家族だけのご相談で構いません。

「こんなことで」と思う内容で結構です
うかがったうえで、必要がなければ必要がないとお伝えします。ご家族だけのご相談、ご質問だけでも承ります。
お電話 090-1368-2456(株式会社フリーケアスタイル 虹Life)
公式LINE https://lin.ee/Y0Ds6nL(24時間いつでも。ご質問だけでもどうぞ)
すでに担当のケアマネジャーさんがおられる場合は、その方にご相談いただいても構いません。こちらから連携してお話を進めます。
