お薬カレンダーのポケットが、全部きれいに空になっている。ご家族はほっとされます。「ちゃんと飲めているみたいです」と。
こんにちは、訪問看護ステーション虹Life(宮崎県小林市)です。実はこの「きれいに空」、私たちがいちばん丁寧に確認する場面のひとつです。

現場あるある:空になっている理由は「飲んだ」だけではない
訪問を重ねていると、ときどきこういうことに出会います。まとめて飲んでしまった。床に落として、見つからないまま次に進んだ。飲んだかどうか分からなくなって、とりあえず外した。
どれも、ご本人に悪気はありません。むしろ「きちんとしなければ」という真面目さから起きます。だから責める話ではないのです。
私たちは空のポケットを見たら、ゴミ箱や引き出しも見せていただきます。空のシートが何枚出てくるか。それが、実際に飲めた量とだいたい一致します。
むしろ「少し残っている」ほうが助かることも
残薬があるのは、悪いことではありません。残っている場所と量が分かれば、飲み忘れやすい時間帯が見えてきます。朝だけ残る、夕だけ残る——そこにその方の生活のリズムが出ます。
残薬は失敗の証拠ではなく、調整のための情報です。捨てずに置いておいていただけると、とても助かります。
ご家族ができる、いちばん簡単な工夫
ポケットに日付を書き足すこと。それだけです。曜日だけだと、1週間まるごとずれていても気づけません。日付が入っていれば、「今日は何日ですよ」の一言で一緒に確認できます。
飲み忘れが続くときは、遠慮なく相談を
飲み忘れが重なるようなら、主治医と相談して回数や薬の形をまとめられる場合があります。訪問看護は、その橋渡しをする役割も担っています。「うまく飲めていない」と正直に言っていただくことが、いちばんの近道です。

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