フロアの壁は、月ごとに変わります。九月はうさぎとすすきのお月見飾りでした。黄色い丸に黒いうさぎを貼った、あの飾りです。今はコスモスの折り紙が増えてきました。テーブルには折り紙とはさみと、のりの容器が並びます。定員十八名のフロアなので、全部そろうと壁がひと通り埋まります。
今月の予定表には、紅葉の貼り絵、押し葉のしおり作り、どんぐりと松ぼっくりの工作、かぼちゃのハロウィン飾りが入っています。年間の行事計画では、これが十一月の作品展につながります。九月のうさぎは、まだ壁の端に残したままにしてあります。
この時間について、ときどき言われることがあります。ご家族からではなく、ご本人からです。「子どもみたいなことを、させられて」。笑いながらおっしゃるのですが、半分は本気です。手を動かしながら、そう言われる方もおられます。悪気がないのは分かるので、こちらも笑って受けています。
——それでも毎月続けているのには、理由があります。
年をとって減るのは、できることより「役割」です
ご相談をうかがっていて思うのは、失われて堪えるのは体の力そのものではない、ということです。堪えるのは、誰かのために何かをする場面がなくなることのほうです。
料理を作って家族に出していた人が、出される側になる。田や畑を見ていた人が、見に行けなくなる。近所の世話役をしていた人が、心配される側になる。できないことが増えるたびに、役割が一つずつ減っていきます。
そこへ「お世話をします」という場所に通うことになると、抵抗が出るのは当たり前です。してもらう側に、もう一段組み込まれるからです。
作品は、飾るために作っているのではありません
虹Lifeの集団レクリエーションの予定表には、毎日の内容の横に「全員参加の工夫」という欄があります。貼り絵なら「一枚貼るだけでも作品になる」、折り紙なら「一輪折るだけでも華やか」。見るだけ・聴くだけ・味わうだけでも参加であるということを、全部の日にあらかじめ書いてあります。
ねらいは、上手に作ることではありません。壁に貼られたものの一部が、自分の手から出ているという状態を作ることです。だから、一枚だけ貼った方も、色を選んだだけの方も、同じように作品の一部になります。
建物を昭和レトロにしているのも、同じ考え方です。壁には昭和の看板が並んでいます。そこに手作りの飾りが混ざっていく。「介護の施設にいる」のではなく「自分たちで作った場所にいる」と感じていただけるかどうかが、通い続けられるかどうかを分けると考えています。年間の行事計画にも、回想法を毎月組み込んでいます。
虹Lifeには、ケアプランセンター、訪問看護ステーション、お泊まりのできるデイサービスの三つがあります。三つとも同じ法人です。制作の時間に出てきた昔の話は、担当のケアマネジャーまで届きます。何をしていた人なのかが分かると、計画の書きぶりまで変わります。
変わるのは、ご家族が来たときの一言です
作品が壁に残ると、日々はこう変わります。
ご家族が来たときに「これ、私が作った」と指をさす。次に何を作るかを、帰りの車の中で話す。前の日に「明日は作る日か」と自分から聞く。子どもみたいなことを、と言いながら、いちばん熱心に手を動かしておられることがあります。
「うちの親はそういうのを嫌がる」でも構いません
虹Lifeは個別機能訓練加算Ⅰロの届出を行っています(機能訓練指導員 専従二名)。入浴介助加算(Ⅰ)、口腔機能向上加算も届出済みです。要支援の方、基本チェックリストで総合事業の対象と判断された方の受け入れも行っています。
やりたくない日は、見ているだけで構いません。まずはご家族だけの見学からどうぞ。

見学だけ、お電話だけで結構です
「本人が年寄り扱いを嫌がる」というご相談が、いちばん多いです。ご家族だけの見学も承っています。
お電話 0984-27-3216(地域密着型お泊まりデイサービス虹Life)
公式LINE https://lin.ee/Y0Ds6nL(24時間いつでも。ご質問だけでもどうぞ)
すでに担当のケアマネジャーさんがおられる場合は、その方にご相談いただいても構いません。こちらから連携してお話を進めます。
