午前の訪問で、ベッドのそばに膝をついて、寝間着を替えるところから始まる日があります。窓から入る光がパーテーション越しに白く伸びていて、シーツをめくると、背中がうっすら湿っている。汗のかき方は、その日の体調がいちばん正直に出るところです。
訪問看護は、毎回だいたい同じ曜日の、同じ時間に伺います。ご家族から「時間に正確ですね」と言っていただくことがあるのですが、正確さそのものが目的ではありません。同じ条件で伺わないと、先週と比べられないからです。
同じ時刻、同じ姿勢、同じ手順で伺うと、前回との差だけが浮き上がってきます。起き上がるまでに要る秒数。声のかすれ。ベッド柵をつかむ手の位置。タオルで背中を拭いたときの、体のこわばり方。看護師が記録用紙に書いているのは、血圧や体温の数字だけではありません。数字にならないほうを、毎回わざわざ同じやり方で確かめに行っています。
——そしてこの差は、ご家庭ではいちばん気づきにくいところでもあります。

毎日そばにいる人ほど、変化は見えません
これは注意力の問題ではありません。人の変化は連続して起きるので、毎日見ている人にとっては「昨日と同じ」が積み上がっていくだけになります。気づくのは、ある日いきなり立てなくなったときです。
逆に、離れて暮らしておられるご家族は差には気づきます。ただ、お盆と正月しか会えなければ、その間に何があったかは分かりません。「痩せた気がする」で終わってしまい、次に確かめられるのは半年後です。
つまり在宅では、近すぎる人と、遠すぎる人しかいない状態になりがちです。毎週おなじ距離で見に来る人が、構造的に不足しています。
虹Lifeが重く見ているのは、気づきの「行き先」です
虹Lifeには訪問看護ステーションのほかに、ケアプランセンターと、お泊まりのできるデイサービスがあります。三つとも同じ法人です。
これが効いてくるのは、たとえばこういう場面です。デイの送迎から戻った職員が、申し送りで「今日は靴下のゴムの跡が、いつもより深かった」と言う。転んだわけでも熱があるわけでもない、記録に残すほどでもない話です。けれど、それを当日のうちに看護師まで渡せるかどうかで、その先が変わります。
事業所が別々だと、この一言は行き場がありません。デイの記録に残って終わり、次の訪問看護は三日後、ということが起こります。同じ法人でデイと訪看を持っているのは、この数日を潰すためです。単独のデイサービスや、単独の訪問看護には、構造上できません。
私たちが目指しているのは、退院した当日から最期のときまで、医療の必要が高い方をお断りせずに在宅で支えることです。そのうえで、体力が戻ってきた時期には、同じ法人のデイサービスが同じチームのまま追いかけます。
変わるのは、検査の数字ではなく暮らしのほうです
早く気づけると何が起きるか。入院せずに済んだ、という話ももちろんありますが、日々のところで大きいのは住み慣れた家で療養を続けられることです。
むくみが足首のうちに手を打てれば、来週も自分の布団で眠れます。ご家族にとっても、「何かあったら電話すればいい」と思える相手がいることで、夜の不安がひとつ減ります。

医療の必要が高い方も、ご相談ください
虹Lifeの訪問看護ステーションは、看護師とリハビリの専門職が関わる体制をとり、二十四時間の連絡体制を整えています。退院直後で状態が落ち着いていない方、医療的な処置が続いている方のご相談も承っています。
「これは訪問看護に頼むことなのか分からない」という段階で結構です。うかがったうえで、必要がなければ必要がないとお伝えします。
「月曜と木曜の午前、と決まっているので、私の仕事の予定が立てられます。父も『今日は看護師さんが来る日だ』と覚えていて、その日は朝から着替えて待っているんです。予定があるだけで生活にリズムが出るんだなと思いました。」
──お父様を介護しておられる60代の息子さん
退院前でも、退院してからでも構いません
退院の日取りが決まった段階でのご相談がいちばん動きやすいです。ご家族だけのご相談、ご質問だけでも承ります。
お電話 090-1368-2456(株式会社フリーケアスタイル 虹Life)
公式LINE https://lin.ee/Y0Ds6nL(24時間いつでも。ご質問だけでもどうぞ)
すでに担当のケアマネジャーさんがおられる場合は、その方にご相談いただいても構いません。こちらから連携してお話を進めます。
