十月半ばの訪問です。玄関を上がると、家の中の空気が先月と変わっているのが分かります。窓を閉めるようになり、暖房を出した家も出てきました。
この時期にうかがうと、背中に手を回しておられる方が増えます。話しながら、肩甲骨のあたりを服の上からこすっている。ご本人は気に留めておられません。ご家族も「昔からの癖です」とおっしゃることがあります。
看護師は、着替えや清拭のときに背中を見せていただきます。乾いて粉をふいている、細かい傷がある、かき壊して赤くなっている。すねの前側も同じように見ます。かき壊した跡は、たいていご本人の手が届く範囲にできています。乾いて粉をふいているところも、同じ場所です。服に隠れているところは、訪問看護が入っていないと誰も見ていない場所です。ご本人は見えませんし、ご家族も毎日は見ません。この日も、ご本人からかゆいという言葉は出ませんでした。
——かゆいだけ、で済むものなのでしょうか。
年をとると、皮膚はいちばん先に乾きます
加齢とともに皮膚の水分は減っていきます。そこへ空気が乾く季節と、暖房と、熱いお湯が重なるのが十月から先です。体を清潔にしようとする行いが、そのまま乾燥を進めることがあります。
かゆみが続くと、夜に眠れなくなります。かき壊せば傷になり、傷からは感染も起こり得ます。皮膚の話が、睡眠と体力の話に変わっていくのが在宅では厄介なところです。
そして、かゆみは訴えにくい症状でもあります。痛みほど深刻に受け取られませんし、本人も「大したことではない」と思っておられます。受診の理由としては、いちばん後回しになります。
見る場所と、暮らしの両方から手を打ちます
虹Lifeには、ケアプランセンター(居宅介護支援)、訪問看護ステーション、お泊まりのできるデイサービスの三つがあります。三つとも同じ法人です。
訪問看護は、清拭や入浴の介助の場面で、服に隠れているところを毎回見ます。むくみ、あざ、乾燥、傷。状態を見て記録に残し、必要があれば主治医へ報告します。塗り薬を出すかどうかは主治医の判断ですが、写真や記録で状態を伝えられると話が早くなります。
暮らしのほうも一緒に整えます。お湯の温度、体を洗うときの力の入れ方、拭き方、保湿をいつ塗るか。入浴の直後が効きますが、その時間にご本人ひとりでは難しいことが多いので、そこをどうするかを相談します。
デイサービスに通っておられるなら、入浴の場面がそのまま観察の機会になります。虹Lifeは入浴介助加算(Ⅰ)の届出を行っています。日中に気づいたことは、その日のうちに看護師まで届きます。単独のデイサービスや、単独の訪問看護には、構造上できないところです。
変わるのは、夜の眠りです
早めに手が打てると、こう変わります。
夜中にかゆくて起きる回数が減る。寝具にかき傷の血がつかなくなる。ご家族が「またかいている」と注意しなくてよくなる。もちろん、これで治るとお約束はできません。ひどくなる前に気づく、という話です。
「かゆがっているだけ」の段階でどうぞ
虹Lifeの訪問看護ステーションは、看護師とリハビリの専門職が関わる体制をとり、二十四時間の連絡体制を整えています。退院直後の方、医療的な処置が続いている方のご相談も承っています。
うかがったうえで、必要がなければ必要がないとお伝えします。まずはご家族だけのご相談で構いません。

「病院に行くほどではない気がする」で結構です
この時期は、皮膚と乾燥のご相談が増えます。ご家族だけのご相談、ご質問だけでも承ります。
お電話 090-1368-2456(株式会社フリーケアスタイル 虹Life)
公式LINE https://lin.ee/Y0Ds6nL(24時間いつでも。ご質問だけでもどうぞ)
すでに担当のケアマネジャーさんがおられる場合は、その方にご相談いただいても構いません。こちらから連携してお話を進めます。
